カウンセラー 元臨床心理士から見る不登校の話 10歳の不登校ユーチューバー・ゆたぼん
今少年youtuberの不登校でいろいろな話が盛り上がってますがカウンセラーも行っている僕の考えを少し書いてみようかと思いました。
僕はカウンセラー系の資格の一つ臨床心理士をとったことがあります、更新をしなかったので元臨床心理士ですが患者さんや患者さんのお子さんの相談を受けることがちょいちょいあります。そんな僕の独断と偏見でのお話。
- まずは僕の個人的な話や僕がどんな人か
- 不登校は悪いのか?
- 学校の作ったルールに従いたくないから不登校
- 損をしないように生きればいい
- 他人本位ではなく自分本位の生き方
- 子供の自由を作るのは大人の役目
- まとめ
- ねこの写真
まずは僕の個人的な話や僕がどんな人か
今年の3月に患者さんのお子さんで大学入学目前で大学に行くのをやめると大喧嘩してどうにもならないから一度話をしてみてくれないかということがありました。
その日の夜に来ていただいて話をしてみたのですが人からすればそんな些細な悩みといえるようなことなんですが本人にとっては大学入学をあきらめるほどの大問題。
子供たち、特に入学前などの大きな転機のときは非常に不安になってしまうものです、親子だから解決しないこともよくあります。
雑談などもまじえ一時間ほど話をして笑顔で帰っていただき次の日お母さんから「先生と何を話したとかは何も聞いてないのですが昨日帰ってきたらすぐに大学の準備を始めてくれてびっくりしました、本当にありがとうございました」という言葉とコンビニのシュークリーム4個をいただきました。とても美味しかった('ω')ノ
その子は怪我で何度か通院もあったので信頼関係もあったからでしょうがたった1時間他人と話すだけで気持ちが大きく変わることもあります、人の手を借りるというのはとても大事なんです。
時給400円ですが人のためになったということがとてもうれしく誇りに思います、というのは建前であって小さい町で仕事をしているのでこういう小さな信頼関係が次の仕事につながるという自分本位な考えもあります、どっちも本当の気持ちですけどね。
あとにも書きますが自分本位でいいんですよ。
不登校は悪いのか?
私は不登校はいいとか悪いとかいう前にその原因を考えることが大事だと思います、不登校になってしまう子供たちにもいろいろなパターンがあります。
例えばいじめ問題、これは非常に難しいです。いじめを受けている側がどんなに努力しても相手側が変わらなければ解決しないこともあります。いじめそのものにもいろいろな原因がありあいつがなんとなく気に食わないから仲間外れにするとかもあれば逆に人の物を盗んでしまう癖があり仲間外れにされてしまうなど色々なパターンがあります。
解決に向けて努力することも一つの道だと思いますが学校に行くことで精神的に、肉体的に損失が大きいのであれば行かないという手段もいいと思います。
中学校だったら自宅で努力して勉強し定期テストだけ受けに行って1位を取ってくるなんて生き方もありなんじゃないかな?
学校の作ったルールに従いたくないから不登校
これはとてもダメな奴です、日本に生まれた時点で日本の法律というルールに従って生きていかなくてはなりません。厳密には従わなくてもいいですが罰則が付きます。簡単に言えば人を殺したり物を盗めば捕まるのと一緒。
子供のころからルールを守らない癖を付けてしまえば社会不適応者になっていくでしょう。
しかしルールに疑問を持つなという意味ではありません、理不尽なルールに従いたくないのであれば正々堂々とそれを改善するように訴えたり働きかけるといいでしょう。
子供でも大人でも簡単にできることではないですがこういった行動や考えができる子であればきっと将来大物になるに違いません。
損をしないように生きればいい
学生の子によく話すんですがいい人になるんじゃなくて損をしない生き方をしなさいと言います。
例えば車の運転、シートベルトや一時停止を守るのは何のためか。もちろん事故防止や万が一の時のためなんですが捕まれば罰金罰則、繰り返さば免停と大きな損失になります、人に迷惑をかけるからではなく自分が損しない程度にルールを守ればいいんです。それを積み重ねることで自然と他人のためになったりもします。
他人本位ではなく自分本位の生き方
自分本位の生き方でいいんですよ、みんなと仲良くしたい、楽しく生活をしたい、お金をたくさん稼ぎたい、なんも悪くないです。
ただ自分の言動というものは周りにも様々な影響を与えます、みんなと楽しく遊びたいなら嫌われない、相手も楽しめる努力は必要ですし逆に人から嫌われてもいいからお金をたくさん稼ぎたいというならそういう生き方だってありです。
自分の生き方は自由です、ただ責任も付きまといます。今だけ楽しければいいという人はそれでもいいですし将来も楽しく生きたいと思うならそういう生き方をすればいいことです。
子供の自由を作るのは大人の役目
自由に生きればいいと言いましたが子供の自由とわがままは違います、そもそも子供に自由なんてものはありません。親が守ってあげて育ててあげないと生きていけません。
将来の選択肢を増やしてあげる、心身ともに豊かな生活ができるように導いてあげることが大人の役目です。今のつらいことから逃がすだけでなくその子の将来を考え今どんな選択肢があるのか、その選択肢の先にはどういった道があるのか、よく考えてレールを引いてあげるべきなんです。
まとめ
とにかくコミュニケーションが大事です、まずは子供たちの話をとにかく聞きましょう。話してくれるならいくらでも話させて途中で話を遮ることなく最後まで話させてあげる。そしてどうしていくか一緒に考えていくべきです、答えは簡単には出ないでしょうが根気よく続けることです。
また考え方や気持ちはころころ変わります、1時間後には全く違うことを言ってるかもしれません、それも当たり前のことなのでそれについて怒ったりせずちゃんと話を聞いてあげることです。
親子で話が進まないのであればカウンセリングを受けることも一つの道でしょう、カウンセリングを受けることは恥ずかしいことではありません。
しかし一般的なカウンセラーはとにかく話を聞くことをメインにします、画期的なアドバイスをしてくれるわけではないのでなんだ、こんなものかと思うかもしれませんがコミュニケーションを通じて気持ちがいい方向に変わることは多くあります、焦らずに続けてみてください。
ただカウンセラーも色々な人がいます、相性もありますので合わないと思えば無理に同じカウンセラーの場所に行く必要はないでしょう。
とくに今回の10歳の不登校ユーチューバー・ゆたぼんの父親もカンセラーをうたっていますがどう考えてもあれはただの情報商材屋ですね、べつにそれで人が救われるならいいけどさぁ
ねこの写真